愛らしくも深い情の物語。

僕はこの物語を読んで、女の子の愛情について考えさせられました。

恋をする時に情という部分はすごく影響があります。どういう事かと言うと、恋って言うのは単純に言えば、誰にも等しく訪れる「衝撃」です。でもその恋を形作るのに持って生まれた情という部分がとても重要で、様々な愛の形が存在するのです。

尽くす子と我儘な子、楽しむ子と消耗する子、ものわかりがいい子とめんどくさい子、放任する子とかまってちゃん、シンプルに書くだけでもいくらでも出て来ます。それだけ恋の形はそれぞれで、その子の情にとても影響されてしまうのです。

情により形作られる愛、だから愛情と呼ぶのです。その想いはその人だけの特別な恋心の結晶だと僕は思っています。

そして、この物語の中に出て来る姉妹の愛情、それはとても、とても深い情です。

どの様な愛の形が物語にあるのかは書きませんが、それはただ一言「愛らしい」と表現させてもらいます。女性が愛らしく思える、そんな幸せがこの物語には、いっぱい詰め込まれています。

さらに、ここに登場する男性。僕は同じ男としてとても共感致します。そしてそうありたいとさえ考えます。そういう男性が見事に書き込まれております。

恋が生まれ、その情により育まれる「特別な愛のカタチ」。この物語はさっと読んでも面白いし、深く読めばより恋愛の「ひとつの深み」を知る事も出来る素晴らしい物語です。

お勧め致します。とても素敵な物語です。
皆様にも、幸福な読後感が必ず訪れると僕は信じています。

どうぞ宜しくお願い致します( ;∀;)



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