拝啓 フランスより

僕は今、日本の喧騒から離れてフランスに来ています。
照りつける陽の光も、そよぐ風も、咲き誇る美しい花々も、全てが異国情緒に溢れておとぎの世界にいるみたい。
公園の中にある湖畔では、そんな美しい景色を絵描きがキャンバスに切り取っていて、頭の中では絶えずピアノの音が流れている。
流れる時間さえも違って感じられるような別世界。

――そう、僕は今フランスにいるんです……。

そんな気分にさせてくれる書き出しでした。

芸術の都で出会った絵描きとピアニスト。
二人がこの先どんな人生を歩んでいくのか、ストーリーを読みかけの僕にはまだわかりません。
だけど、苦悩しながらも歩み続ける二人の芸術家の行く末を、応援せずにはいられない。そんな気持ちにさせてくれる物語。
美しい風景描写と、繊細な心理描写で紡がれていく二人を、みなさんにもぜひ見守っていただきたいです。

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