どん底から這い上がるために生きる、落ちこぼれの少年

落ちこぼれ、と言うと、地位に対する劣等や周囲からの軽視を思い浮かべますが、この作品は違います。

文字通り地上から「落ち」、文字通りの「どん底」から這い上がるため、自分にできることをなんでもやり続ける少年。
彼自身の過去は、現時点では話の合間に少し触れられる程度で、「落ちこぼれ」として実際どのように生活してきたのかは、ほとんど明かされていません。
しかし、「生きるか死ぬかの瀬戸際にいるんだから」と、読者に過去を気にさせないくらいの壮絶な生活が、克明に描写されています。

ある戦いの場面では、血のにおいがこちらまで伝わってくるようで、少し「うっ」となりました。(※個人の感想です)

崖の上に這い上がったとき、少年と彼の仲間は、どうなるのか。
そもそも、無事に這い上がれるのか?
続きが気になるお話です。

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