2024/09/30の投稿・お知らせ

こんばんは。

昨日は散々な目に遭い、疲弊しているカメリアです。

本日はちょっとしたお知らせがあり、更新しているのですが、まずは長い前置きを聞いてください…!


手始めに、悪夢を見たのです。夢の中で大量の椿象が目の前にいて、それが一匹ずつ飛んできて、私の顔に止まるという。三匹目が止まった時に、声をあげながら飛び起きました。

汗だくだったのは暑さではなく冷や汗だと思いました。


次に、起きて暫くした時に事は起きました。朝から趣味の自転車に乗りに行った夫の、着替えた服を畳もうとして、肩のところを持った時に固い何かが手に触れて、確認したら椿象がとまっていました。


咄嗟のことに床に叩きつけてしまいましたが、幸い匂いは発しませんでした。

後から聞き取った話から、どうやら、着替える前にゴミを出しに行った際、肩にのせて帰ってきて気付かずその服を脱いだ模様。普通どこかで気が付くやろと思いますが、彼は気が付かなかったそうです。


服ごと床に叩きつけられた椿象は、もしかしたら死んでいるのかというくらい微動だにしませんでしたが、この時点では、夫が帰ってくるまで早くて一時間くらいかかります。


このまま放っておいて、本当にこいつは動かないのか。動かないとしても、こいつと一時間以上この密室で二人きり、いや、一人と一匹きりで過ごさないといけないのか。

私は震えながら、今は使っていない水筒を椿象に被せ、夫の帰りを待ちました。


一時間が永遠のように長く感じましたが、外からカシャンと自転車をとめる音が聞こえました。

帰ってきた!

そう思って、彼が入って来る前に、こちらから鍵を開けて玄関の扉を開けました。

そして飛び込んできた、玄関の前に転がる椿象の死骸×三。


ぎゃあ、と悲鳴をあげて、びっくりしている彼を尻目に慌てて扉を閉めました。

ともあれ、無事夫が帰ってきてくれたので、玄関の死骸も箒で掃いてもらい、水筒で閉じ込めた彼奴も外に逃がしてもらいました。

弱ってましたが、一応生きていたそうです、本当に匂い出されなくてよかった……


そんな、滅入る私の気分転換に、夫と買い物に出かけることになりました。

最寄りのバス停からバスに乗りましたが、少し混んでいて最初座れる席がありませんでした。二つくらい進んだバス停で、目の前に座っていた人が降車しました。最近、夏バテなのか疲れやすくて、気分が悪くなることもしばしばあり、すかさず夫が


「座りな」


と、空いた席をさしてくれました。この時期は、先客がいるかもしれないので、バスの席に座る前に、座面と背もたれはチェックが必要です。じろじろ見回して、いないことを確認してほっと一息、座ったら前の座席の背もたれの上に緑色の椿象。


「ひっ」


と息は漏れましたが、両手で口を押さえたのでギリギリ叫ぶのを耐えました。でも、前の座席にも人がいるため、彼女が背もたれに深くもたれた場合、攻撃と見なして匂いを発するか、滑り落ちて私側に落ちてくる可能性があります。無理すぎる。


すぐさも席を立った私に、不思議そうな顔をしてから、私の視線の先を辿り


「ああ……」


と、何も言わず納得する夫。汗だくの私。


なんとか匂いは出されぬまま目的地で降車し、一通り買い物も終わってバス停でバスを待っていた時に、ふと、思いつきました。それは、まだ確証もないし、本当に「思いつき」でした。


「ごめん、買い忘れたものがあったから、買ってくる。先に帰ってて」

「え? いや、一緒に行くやん」


その思いつきは、まだ夫には知られたくなかったので、「お肉とかお魚買ったし、傷んだら嫌やから先帰ってて」と、半ば強引に一人でドラッグストアに向かいました。


夫が乗ったであろうバスの二本後に、目的のものを買ってから一人で乗りました。夕方の五時過ぎ、あたりはもう暗くて、あんなに暑かった夏ももう終わりなんだなと思いました。


帰宅すると、玄関の扉の前にある灯りにでかめの影。茶色く素早い椿象が凶悪な羽音を響かせていました。何が夏の終わりか、と浸っていた自分にキレそうでしたが、私もそろそろ強くならないといけません。

持っていた日傘をさし、ガードしながら家に入ろうとしました。が、結局傘にぶち当たる音と羽音に恐怖で動けなくなり、電話して家の中にいる夫に助けを求めました。

この後、扉を開けて出てきてくれた夫と入れ違いにこの椿象の侵入を許し、なんとか夫が追い出してくれるまで一悶着ありましたが、漸く長い一日が終わったのです。


さて、大変勿体ぶってしまい申し訳ございません。ここまでで、すでにお察しの方もいらっしゃるかと思いますが、妊娠していました。

今日、産婦人科にも行ってきて、二ヶ月だそうです。


元々、不定期な投稿でしたが、さらに更新頻度が下がってしまうと思いますので、いったんこの更新を最後にさせてもらおうかと思います。

ここまで、いや、今まで読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました!


またいつか、お会いいたしましょう。

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【この記事のタグ】

>ご挨拶 >お知らせ >日常 >椿象

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椿象とカメリア 石衣くもん @sekikumon

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