石衣くもん

夜眠れなかったり、仕事に行きたくなかったり、推しが引退したり、過去の推しを思い出したり、夜眠れなかったりする時に思いついたポエムともつかない世迷言集。 ※小説家になろうにも投稿…

後藤は金森に告白をされ、それが後藤は悲しかった。断ることも、受け入れることもできず、ただ悲しかったのだ。（赤信号と警告音） 他、赤に纏わる短編集です。 ※小説家になろうにも…

亀居　椿は文章を書くことが好きな人間であった。「カメリア」というハンドルネームでブログを運営している。 彼女には天敵がいた。それはブログの記事分類で一番の数を誇る「椿象」であった…

蛍は、まだ恋を知らなかった。だからこそ、恋に憧れて、泣きたくなるくらい人を好きになりたいと思っていた。(鳴かぬ蛍がその身を焦がす) 他、バッドエンド中心の短編集です。 ※小説家…

めがねを愛する私の、めがね讃歌。

同僚の羽月さんは夏でも真っ黒なタイツをはいている。それが橋本は気になって仕方なかった。ある日、橋本は「羽月さんって、どうして夏でもタイツなの？ 暑くないの」と、ワケを尋ねてみたの…

卯花桜は、色に関わる仕事をしたくて、イラストレーターになった。少し前から、言葉や感情の色が見えるようになった。 結婚を考えている恋人に嫌われたくなくて、いつも本音を黒く塗り潰して…

私は、顔は美人だが性格ブスだと言われることが多かった。ある日、自分の顔に惚れ込んだ後輩と友達になる。けれど、お気に入りはいずれ飽きると宣言して、彼女との付き合いをやめることにした…

赤坂さんは大学のゼミの同期である青井さんと友達だった。彼女は青井さんに会うため、結婚して妊娠したと嘘を吐いて呼び出した。結婚の話は出ているが、まだ迷っていたのだ。そんな時に、どう…

青井さんは、大学の同じゼミの赤坂さんが苦手だった。心がざわつくのだ。ひょんなことから二人は友達になる。大学を卒業して、赤坂さんが結婚したと連絡をしてきたので、久しぶりに会うことに…

自分には、自分の箱の内側と、他人の箱の外側しか見えない。自分の箱の外側はどうなっているのか。他人の箱の内側はどうなっているのか。わからない癖に、比べてしまうのだ。

虫嫌いな私は、シロアリのせいで引っ越しを余儀なくされた。新しい家を探すも、義家族との折り合いもあり難航し、疲弊してきていた。そんな時、運命的な出会いをする。「あ、私たちはこの家に…

私はよく行くドラッグストアのアプリリニューアル記念で特別クーポンをもらった。お得なので絶対に使いたい。そんなささやかな願いは様々なトラブルにより阻まれる。果たしてお得に買い物をす…

『吾輩は猫である。』 名前は、雄猫なのにマリアであり、今はアンと呼ばれている。己にこんなヘンテコな名前をつけた飼い主である奴は、今日も阿呆で呑気で、愛おしい存在なのである。(猫の…

小早川さんは大学時代、一つ後輩の快くんと付き合っていました。告白したのも別れを切り出したのも快くんの方でした。小早川さんは突然告白され、突然別れを切り出された所為で、とても戸惑い…

花は小さい頃からお花屋さんのお兄さんが大好きだったの。そんなお兄さんにプロポーズされたけど、花にはそれを、OKする資格なんて、ないんじゃないかしら。（白バラ事件とプロポーズ） …

昔は家業が栄えていた獅子頭家の長男。彼には十五歳離れた姉がいた。彼女は、一度嫁いだが離婚して出戻ってきたのであった。

友達との格差に傷つくのに会うのをやめられない私は、また今日も彼女が言う「人生100年時代」というフレーズに、こんな人生が後七十年も続くのかと傷つく。

葉子は、子供の頃のとある体験で性癖が歪んでしまった。いや、歪んだ自身の性癖に気がついてしまった。

大学生になって、必修科目外国語でドイツ語を選んだ。 水曜二限、ドイツ語授業も学び始めて早数ヶ月。一切ドイツ語は身に付かないけど、課題だけはなんとかこなせていた。 そんな、ある冬…

境恭介は、鏡が苦手だった。それは小学生の時の、ある出来事がトラウマになっているからだ。 だから、恭介は、鏡を見ないように生活していたが、結婚して可愛い娘も成長して、幸せな毎日を過…

花火は、上司と不倫していると会社で噂されていた。でもその噂は上司が自分で流したもので、花火は強く否定していないだけ。そんな愚痴を、今日も行きつけのバーのマスターに聞いてもらうのだ。

ふえ吹き男はひとりきりでした。 だけど、そんな男と仲良くしてくれる人がいて、男はひとりではない喜びを知りました。 そして、今、また男はひとりきりです。 ※小説家になろうにも投稿…

透は昔、罪を犯した。 犯罪とまではいかないが、親友の君嶋と、とある女の子を、その女の子の親友と一緒に傷つけた。 いや、その女の子の親友、紅葉も自分の所為で深く傷つけてしまった。 …

愛し愛されることを拗らせ過ぎてわからなくなった女の話。 ※小説家になろうにも投稿していました。

三角関係になりたかった。その割には早々に諦めてしまった。なのに未だ根深く好意がこびりついている。 ※小説家になろうにも投稿していました。

私、心の中で花を育てているの。黒い花びらに、鋭い棘を持った、その名も「知らぬが花」。 それは勿論存在しない架空の花で、私の妄想の産物。 「知らぬが花」という言葉自体は、知らない…

あいうえお作文や、Twitter上での投稿企画に参加したものの纏めです。

演劇部のスリーピングビューティーこと椎名部長と、その後輩である道永沙織が、正式にお付き合いするまでのお話。 ※小説家になろうにも投稿していたものもあります。

ある男は、恋人にプレゼントを贈る時に。 ある女は、疑惑の社長を取材した時に。 ある社長は、ひとり残してしまった妻にメッセージを残す為に。 ある女は、愛しの社長に寄り添う為に。 自…

久々に実家に帰ってきた私は、変わらぬ家族、特に姉にどこか安心していたのだが、借りたスマホの検索履歴を見てしまって。 ※小説家になろうにも投稿していました。

選択授業の古文でだけ会う原さんは、真面目でおとなしそうなのに、よく担当の盛下先生に噛みついている。きっと、原さんは古文が好きでたまらないんだろうな。 ※小説家になろうにも投稿し…

外見は天使、中身は腹黒な美少女と、頭は良いがお人よしで流されやすい少女たちの学園生活の話。 ※小説家になろうにも投稿していました。

真理さんはとってもに「気にしい」な女性です。些細なことに引っ掛かり、その引っ掛かりに躓くと、物事を上手く進められません。そんな真理さんが、今気にしているのは、再婚相手、俊雄くんの…

小鳥遊つぐみは、不思議な力を持っていた。それは恋心を小鳥の形で可視できること。 つぐみはその力を使って、小鳥の恋占いというオリジナル占いで人様の恋愛をお手伝いしていたのだが、高校…

要（かなめ）と泉（いずみ）は二人暮らしの男子大学生。お菓子を愛する甘党、要と、そんな要を愛する泉の、お菓子に纏わるあれこれ。 ※小説家になろうにも投稿していました。

ある日、私は、友達の月見里さんが転校してしまうことを知ってしまった。ショックだった。けど、彼女の方が悲しんでいることを知って、どうにか元気を出して欲しかった。 だから、離れても友…

「水底に沈んだビー玉みたいだ」 　私が、今まで異性から言われた言葉の中で、一番印象に残っているのはこれだった。 恋をする私の眼球は、シロップのように甘い涙に包まれる。だから、あな…

来島は美しい声の持ち主で、田ノ上のことが好きだった。そんな自分の慕情を醜いと嘆いた。 田ノ上は美しい顔の持ち主で、来島が可愛くて仕方なかった。そんな醜い執着心と、川本への嫉妬心に…

恋する乙女（性悪）と、その親友（お節介な性悪）が、先輩（捻くれ者）に対する恋バナをする話。 ※小説家になろうにも投稿していました。

私は幸せを求めて酒を飲む。けれど、酒を飲んでも不幸になるばかり。始発電車を待つ間、こんなにも寂しくなるのはどうしてだろうか。（さよなら始発電車） 他、酒に纏わる短編集です。 ※…

白鳥さんは、三十代に差し掛かり、ときめきを失いつつありました。ルームシェアをしているうちの一人、小雀かりんちゃんが気になりつつも、ときめきを感じるまでには至りませんでした。そんな…

私が、浮気と借金を繰り返す彼を許したのは、彼のことが好きだったから。でも、好きじゃなくなったら、もう許さなくてもいいよね？ ※小説家になろうにも投稿していました。

何となく、眠れぬ夜に、ひとりでカーテンの隙間から外を眺めて人間観察する女の所感。 ※小説家になろうにも投稿していました。

笠原いおりは、明日、「笠原」を捨てる。結婚して、新しい名字になる。そのために引っ越しの準備をしていると数冊のアルバムを発見した。アルバムをめくり、蘇る記憶の中で一際鮮明だったのは…

彼女の誕生日プレゼントに、ペアリングをあげたかったが勇気が出ず、「ネックレスはどうか？」と聞いてみた。彼女は、「アクセサリーはつけないかな」と言った。詰んだ。 ※第3回「心に残…

毎日何不自由なく暮らしているが、物足りない。ただ、何か行動を起こす気力もない。そんな暇を持て余した主婦（32歳）の遊び。 ※小説家になろうにも投稿していました。

戦わずして勝つために「逃げるが勝ち」を信条にしていた平菜美は、その信条のまま社会人になった。何かあれば転職すればいい、そんな風に考えていた彼女は、とある理由で逃げられなくなってし…

あるところに暴れん坊の神様がおりました。他の神神の怒りに触れた神様は天を追われ、地上に降り立ちました。 ※小説家になろうにも投稿していました。

橋本はカストリ雑誌の編集者。大きな企画の記事を任せてもらえたのは数える程だが、今回、聖職者である教師が教え子に手を出しているなんて、我が雑誌社うってつけの記事を任された。 はり…