奥の手
高笑いするボルドーを様子している間に、シオンは複数の魔弾を作成していた。
【緑の魔弾を作成】
【魔弾装填】
【トリガーセット】
「緑の魔弾、ストーム・バレット」
高笑いしているボルドーに風の魔弾を放った。
「ヌルイわっ!」
ボルドーは大剣を薙ってトルネードを斬り裂いた!
そのままボルドーはシオンに向かっていった。
「死ねっーーーーー!!!!!」
シオンは腕に作った魔力の盾で大剣を防ぐが、勢いを止められず吹き飛んだ!
ドーーーーン!!!!
今度はシオンが壁に吹き飛ばされて激突した。
そしてボルドーの追撃は終わらなかった。
「喰らえ!【黒焔斬】(こくえんざん)!」
大剣の頭身から黒い炎が纏わりつき、そのまま斬撃として飛ばしたのだ!
ドンッ
黒焔斬が当たる前にシオンは横に飛び出した!
【魔弾装填】
【トリガーセット】
「フレイム・バレット!!!」
ボルドーに炎の魔弾を撃つが───
「見えているぞっ!」
大剣で弾き飛ばした。
魔弾は空高くで爆発した。
それからはボルドーの優勢でバトルは進んだ。
ガンガン!
ギンギンッ!!!
大剣を鋭く素早く振り回してシオンに攻撃を加えていく。シオンは接近戦をさせられて防戦一方になっていた。
「ハハハハッ!どうした!お前の力はそんなものかっ!」
「………さてな。ボルドー、大口叩くならオレに一撃入手からいえよ」
シオンは防戦一方だが、今だに重い一撃は受けていなかった。
シオンはボルドーが怒りに大振りになった所を見逃さなかった!
「今だっ!!!」
【魔弾装填】
【トリガーセット】
「フレイム・バレット!!!」
至近距離で赤の魔弾が炸裂した!
その威力のままボルドーは再び会場の壁に吹き飛びぶつかった。
「ハァハァ、至近距離での直撃だ。変な魔力を纏っていても大ダメージだろう?」
パラパラッと瓦礫に埋もれているボルドーをみて呟いた。
「クククッ……………」
ボルドーの笑い声が聞こえたと思ったら瓦礫が吹き飛んだ。
「アッーーハハハハハハッ!!!!この程度かっ!今のオレはシオンを超えているぞ!」
魔力が鎧と化した黒い鎧にはヒビこそ入っているが、ボルドー自身にはほとんどダメージがなかったようだった。
「マジかよ…………」
あの黒い鎧はシオンの腕の盾と同質なのだろう。強度は自身の魔力の質に準ずるが。
「ここまでのようだな。今、楽にしてやる!」
ボルドーの大剣に黒い炎が今まで以上に大きく宿った。
「大技が来るか?ならば───」
シオンも更に魔弾を作成した。
「これはどうだ!」
人差し指に【赤の魔弾装填】
中指に【緑の魔弾装填】
【トリガーセット】
すでに作成していた魔弾を指先に集中して装填する。シオンは指の数だけ魔弾を作成してストックできるのだ。右手を拳銃の形にして──
「これで終わりだ!!!特大黒焔斬!!!」
大きく振りかぶり振った大剣から大きな斬撃がシオンに向かって飛んでいった。
「複合魔弾!フレア・ストーム!!!!」
シオンの指先から風の魔弾で強化された巨大な炎渦がボルドーの斬撃を呑み込みボルドーへ襲い掛かった。
「なっ!?う、ウオォォォォォォオオオ!!!!!」
襲い来る巨大な炎の渦にボルドーは叫ぶ事しか出来なかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます