協定
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どうもミント先生の意図が読めず聞いた。
「無論、手加減はしないが俺達が優勝してミント先生になんのメリットがあるんだ?」
これは生徒達の試験であり、教師には関係ないのだ。
「ん~~~ちょっと個人的な事情になるので聞いてくれるかしら?」
出されたお茶を飲みながら頷いた。
「実はね~クラス担任ってぶっちゃけ、やりたがる教師っていないのよ~各教師は自分の研究に集中したいから、授業のときだけ顔を出して講義するぐらいがちょうど良かったのだけれど──」
ここでお茶を飲みながら一息いれた。
「今年の一年生の担任教師になりたい倍率はハンパなかったわね。ダンジョンを攻略したシオン君達と友誼を結びたいと思い、1番関わりやすい担任教師になりたいと応募が殺到したの♪」
シオンは、はぁと気の無い返事をした。
「それでね。今でも担任教師を交代しないかと持ち掛けられて大変なのよ」
ここでシオンはピンッときた。
「なるほど。そこで中間テストの実技で勝負を受けたのですね。俺達が優勝しないと担任教師を交代すると…………」
「察しがよくて嬉しいわ。どうかしら?」
シオンは即座にいった。
「お断りします」
ハッキリ言ってシオン達にメリットがないからだ。
「あら?そんな事を言っていいのかしら?学園長とクラス担任の私が【外部】の圧力や勧誘を断っているのだけれど?」
「どういうことですか?」
シオンも目つきが鋭くなった。
「シオン君、仲間達から自分の価値をもっと知るべきだと言われないかしら?そろそろあなた達が隠していた、ダンジョンを攻略したと言う情報も一般的に出回る頃よ?それだけの実力があるなら、他国からも勧誘があってもおかしくないでしょう?自国の姫を娶れとかね」
シオンは考え込んだ。
確かにそれが本当なら面倒な事になる。
「ミント先生、これは俺だけの問題じゃない。ルビーやアッシュと相談して後日の回答でもいいか?」
ミントはこの回答を予想していたのか、ニッコリ笑って頷いた。
「ええ、もちろんよ。仲間と相談して決めて頂戴ね。それと、ダンジョン・コアはどうするの?」
「それは申し訳ないが、すでに使い道を決めているんだ。もう素材として使ってしまった。悪いな」
!?
「あ、あら?何に使ったのかしら?」
シオンは唇に人差し指を立てて『ひ・み・つ』と可愛くいった。
ドキューーーーン!!!!
「はうあっ!?」
余りの可愛さに胸を撃たれてミントは倒れ込むのだった。
…………実はシオンは自分の可愛さしらを自覚しているのでは?と思うこの頃である。
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