中間実技トーナメント
あれからあっと言う間に中間テストになりました。
最初は筆記試験から始まり、それが終わると筆記試験の勉強の鬱憤を晴らすかのように、実技テストが始まりました。
実技はランダムで選出されたクラスメートのトーナメント戦である。
このトーナメント戦では少し変わった対戦方式あり、学園のクラスはS、A、B、Cがあるが、
対戦できるのは
Sクラスは同じSのクラスメイトか隣りのAクラス
AクラスはSABのクラスメイトと対戦できる。
つまり隣り同士のクラスメイトとランダム対戦になるのだ。
上のクラスメイトに勝てば昇格して上のクラスに移動になる可能性が高くなる。
逆に下のクラスに負けると降格する場合もある。
故に、全生徒は全力で戦うのだ。
トーナメント表が張ってある場所にシオン達はいた。
「やったわ♪シオンと別の組よ!」
人数が多い為に、AブロックとBブロックと別れているのだ。
「僕もBブロックだ。ルビーと一緒だね」
ルビーがポキポキッと腕を鳴らした。
「まぁ!アッシュをボコボコにしても良いのね♪」
「いやいやいや!そこは良い勝負をしようよとかにしてよっ!」
筆記試験で疲れ果てていたマリンがテンション低く言った。
「私はシオン君と同じAブロックですわ。でも反対側だから決勝までは当たりませんね」
「マリンだったらSクラスのクラスメイトを蹴散らして2位にはなれるでしょう。これでSクラスに昇格ね」
ルビーはマリンがSクラスになる事を確定事項として話していた。
これでも決闘で苦しめられた為に実力を認めているのだ。
「でも、ルビーと同じく油断はしなようにね。全員で決勝まで行こう!」
こういう時の、仕切るアッシュはカッコイイんだ。
「ああ、皆で良いところまで勝ち上がって良い勝負をしようぜ!」
みんながお互いの顔を見て微笑んだ。
そして、トーナメントが始まりました。
決闘と同じルールが適用され、胸のバッチを破壊されても負けとなる。
シオンと初戦で当たった相手は接近戦で戦おうと、合図と共にシオンにダッシュで近づいた。
「喰らえっ!」
相手はスタンダードな長剣をブンブンと斬り掛かったが、シオンは完全に見切ると魔弾を装填した。
【緑の魔弾を作成】
【魔弾装填】
【トリガーセット】
目の前に剣が迫っていると言うのに冷静に魔弾を装填した。
「緑の魔弾、ストーム・バレット」
シオンの指先からトルネードが発生し、対戦相手は壁まで吹き飛ばされて気絶した。
「シオン・カラーの勝利!」
ワァー!!!
ワァー!!!
大歓声の元にシオンは初戦を勝利で飾ったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます