魂の婚姻譚。

こんなに読了してしまう事が惜しいと思える作品とも滅多に巡り合えません。

ともすればまた泣いてしまいそうになります。

これはとても大きなくくりでの命の婚姻譚です。

命とは何か。何からできているのか。

心とは何か。
身体とは何か。

人が人として己をつかみ取る時に、この不可分の二つが重なり合い、相互を大切にする事は必須であり、また必然なのです。

二人の主人公が出会い、互いに寄り添いあう時に、
花は結ばれる。


どうぞ、触れてください。
生きていてよかったと、そう思えますから。

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