あとがき
あとがき
『割り切れない日本語』をここまでお読みくださった皆さん、ありがとうございました。これにて、『割り切れない日本語』は完結です。
今回この作品を連載しようと思ったのは、特に辞書の語釈と世間一般で浸透している意味で差異が生じているものについて、まとめたほうが読みやすいのではないかと思ったからです。
今、カクヨムでは色んな創作論があります。
中には、言葉について言及し「この言い方は誤り」「この書き方は正しい」というものも見かけます。
しかし私が複数の辞書や書籍などを調べてきた経験上、そう簡単に割り切れない部分があると感じたこともあり、言葉の曖昧な部分に興味を持った方や、言葉の奥深さに触れたい方が検索しやすいようにという願いを込めて、このようにまとめてみました。
内容は、これまで連載してきた『NIHONGO』『NIHONGO-Ⅱ-』『ことば』から引っ張ってきていますが、すべて加筆修正しています。中には、まるっと書き直したものもあります。
特に『NIHONGO』『NIHONGO-Ⅱ-』では、連載当時、所有している辞書が現在と違って少なかったこともあり、それらの作品を書いたあとに増えた辞書についても調べて記載しました。
再度連載するからには、ブラッシュアップをしたいという気持ちがあったのと、上記の三作品をすでに読んでくださっている方が、読んでくださる可能性を考えて、「もう一度読んでもよかった」と思ってもらえる内容に仕上げたつもりです。
言葉に対する考え方は人ぞれぞれあると思います。辞書によっても方針が違うのですから、個々人の違いは当然でしょう。
ここで書いている内容も結局は、私の考えを通したものにすぎません。そのため、意見が合わない方もいることでしょう。
ですが、「相手に伝えるにはどうしたらいいのか」を常に追求している方に、この作品のなかで述べた「言葉の割り切れなさ」について触れていただき、今後の執筆活動や、ご自身の文章を書く際の参考にしていただければ幸いです。
割り切れない日本語 彩霞 @Pleiades_Yuri
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