老害は悪! ……と思わない人はいないと思う。けれども。

すごい話だぞ、と思いました。

このお話との出会いはSNSです。フォロワーさん達がですね、もうすごいんですよ。すごい話だすごい話だって言うものですから、「こりゃあ私も読んでみねば!」と思ってちらっと覗いてみたのです。

まずそもそもタイトルが衝撃ですよね。
だって『老害対策法』ですよ。

いや、ぶっちゃけね?対策してくれよ、と思ったことは何度もあります。
私、小売店勤務のおばちゃんなんですけど、『老害』としか言いようのないお客様なんて毎日来店されます。それも一人二人じゃない。私が接客するのは一人でも、店全体で考えたらそれこそ十人二十人っているんじゃない?ってくらい(さすがに二十は言い過ぎか)。

やってもらって当たり前。
自分は敬われて当たり前。
もっと気遣え。
丁寧に接しろ。

お客様ですし、年長者ですし、高齢の方ですし、こっちとしてはかなり気を遣って接客してます。それでも不十分なのだそうです。書いてある字が小さいのが悪い、自分達に優しくないシステムなのが悪い、不親切だ、馬鹿にしてるのか、と。

こんな日々を送っておりますと、やっぱり考えてしまうんですよね。

この老害、どうにかならんか、と。

それが国民による投票で『どうにか出来る』ようになってしまった世界のお話です。
さすがにこんな未来は来ないだろうと思うからこそ、純粋に『エンタメ』として楽しめます。楽しめます、とか言って大丈夫かしら(笑)

でもほんとに、怖いもの見たさというかですね、読むのが止まらなくなります。
果たしてどんな結末を迎えるのか、いまからハラハラです。

その他のおすすめレビュー

宇部 松清さんの他のおすすめレビュー925