ソウル・リーパー

地方都市美影市に暮らす大学生の三上俊はある日、街に発生していた“霧”を抜けて、色彩が失われた世界へと迷い込む。
漆黒の高層ビルとアスファルト、純白の街路樹、灰色の空と色づいた“雲”。
生命の息吹を感じられないその世界で、まるでフィクションから抜け出てきたかのような輝かしい装備を身にまとった人らと出会う。
彼らに導かれて、俊は霧の向こうにあるもう一つの世界に満ちる『魂』という想いに形を与える物質と、それによって生れ落ちる怪物、『魔物』という人々を陰から脅かす存在を知り、共に戦うことを決意する。
漆黒の大鎌と黒衣を授かり、魂を刈り取る者“リーパー”としての使命感に燃える俊だったが、待ち受けていたのは世界と自分自身の未熟さがもたらす試練の日々だった。
理不尽な悪意に義憤を燃やし自分を見失いかける俊…続きを読む