小説の中で、本物のベートーヴェンを聴けるとは、驚きです!!!

この小説は、ベートーヴェンの「月光」についての話なのですが、中身は、この曲だけに留まらず、人間の死についてまで、言及している、実に奥深い小説です。

私は、かって、推理小説で、どんでん返しの帝王と言われている、中山七里氏の「どこかでベートーヴェン」を読んで、小説を読みながらも、あたかもピアノを聞いているような感じに襲われた事があります。それと同等の感じを、この小説からも受けました。

それにしても、「カクヨム」で、このような文学的に秀でた作品を読めるとは、実は、驚きです。

文体は、あたかも、故:三島由紀夫氏を彷彿とさせます。

そして、衝撃の結末。

作者さんの非凡さを、感じました。

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