拝読していて、自分がその場にいるような錯覚に陥りました。
それほどに正確さを感じさせる緻密な文章です。
悲しみが飽和状態になったら、大体の人の物言いは淡々とします。
感傷に溺れては生きてゆくことの出来ない極限状態。
胃癌で祖母が亡くなった時を思い出しました。
冷たくなっていた。
触れてはいませんが、顔が明らかに蒼褪めていたので。生きている人の熱がないことは判りました。
もう動かない身体は、見ただけで硬そうに感じました。
こちらの作品で末期癌と余命宣告された方が、娘に遺した言葉。
小さな願いなのか、大きな願いなのか。
それは私にも解りません。
只、それを読んだ私は項垂れました。
願いは叶った。
けれど、それで良かったとは、私には言い切ることが出来ません。
上手くないレビューです。