氷雪に灯る温かな愛情を感じて

主人公の女性ライサはある事情から魔道具つくりの村に嫁入りすることになります。ところがそこには誤解があり……。しかしライサは村に残ることを決めます。村の男性ザックと夫婦となり、二人は魔法具職人として多くの人と交流するなかで、少しずつ自分の心も関係も変化していきます。

二人の性格は正反対にも見えますが、過去も含めてちゃんと噛み合っていくその経緯が素敵でした。自然をはじめとした厳しさのなかに、たしかに温かく灯る優しさがあります。その優しさを共に分かち合う過程が実に実直で丁寧でよかったです。

魔道具の設定や村の人々とのやりとりもとっても面白い!

後半はドキドキしながら読みましたが、読み終わって「よかったなあ」「すてきだなあ」と温かな気持ちになりました。

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