第11話 作業所という名のネズミ講

 理事が集まり、理事長が選出された。

作業所を運営するトップである。

作業所といえどもビジネスである。

ひとつの法人が土地を買って建物を建て

サービス管理責任者を雇う。

職業指導員、生活指導員を雇う。

そして、運営スタッフが集まり開所する。

 様々な障がいを持った利用者が面接を受け作業所の実習を終え

入所してくる。

利用者が集まれば運営は軌道に乗り一安心である。

利用者が増え、組織の母体が大きくなる頃。

理事を含む、理事長は同じグループの作業所を運営する土地を探す。

 ここまでで私が気付いた点は、特定非営利活動法人であれ何であれ

コンビニやラーメン屋と同じフランチャイズのように

事業を多きくしようとすることだ。

 皆さんの中にも利用者がいるかもしれない。

作業所もフランチャイズと同じく経営をしていかなければならない。

サービス管理責任者を雇う、これはラーメン屋の店主の様なものにあたる。。

職業指導員、生活指導員。これはラーメン屋のスタッフ。

皿洗いや接客、レジ。または社員である。

作業所の利用者は育成された店員のようなもの。

 ビジネスでいう綺麗に見せかけたネズミ講に似ている。 

ビジネス形態は若干違うかもしれないが、障がい者福祉ビジネスである。

就業を目指して入ってくる利用者は末端のスタッフのようだ。

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