第8話 作業所の工賃問題

 作業所の工賃が頭打ちだ。

利用者も職業指導員も努力して頑張っている。

サービス管理責任者も福祉の力だけでは

現状が変わりにくいし、限界があると感じている。

作業所が仕事を取ってきたとする。

作業所の利用者は仕事をする。

しかし、持ってきた仕事は内職に近い仕事のため

単価が安いことが多い。

単価が高く職業能力や責任が少し重めの仕事は

会社のパート社員の人が社員の管理のもとで行われている 

 したがって、作業所の利用者がどれだけ頑張って

はやく仕事を仕上げても限界がある。

また、法の制度上、利用者が行った仕事の売り上げの合算を

サービス管理責任者が利用者に振り分ける仕組みだ。

国、県、市町村からの助成金を給料にすることは出来ない。

 作業所の工賃が他の仕事に比べた時、安くなってしまうのは

何年も前から指摘されている事は福祉の人間であれば知っていることであろう。

しかし、どこから利用者に渡すお金を増やせばいいのかわからない。

ある程度、作業所によって仕事内容に特色があってもどこも頭打ちのようだ。

利用者がどれだけ頑張ってもあまり、給料面では変わらない。

これは、一般の社会の中の労働者の最低賃金以上もらえない心境の面の

問題にも似ているかもしれない。

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