概要
いつか枯れゆく花だとしても、今この時を精一杯咲き誇る
政略婚により、因縁の敵国へと嫁したマレリィ。無二の友と夫を共にしなければならなくなった彼女は、友よりも先に懐妊したことで、心を閉じようとするが…。
ネイクーン王国の王、王妃エレイシア、側妃マレリィ。
揺るぎない友であり、家族である三人の物語。
※ 本作は『第二王子と水の精霊』の番外編になります。
本編をお読みでない方にも、読んで頂けるように構成しておりますが、分かり辛い部分もあるかもしれませんので、ご了承下さいませ。
ネイクーン王国の王、王妃エレイシア、側妃マレリィ。
揺るぎない友であり、家族である三人の物語。
※ 本作は『第二王子と水の精霊』の番外編になります。
本編をお読みでない方にも、読んで頂けるように構成しておりますが、分かり辛い部分もあるかもしれませんので、ご了承下さいませ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ネイクーン王国に美しい花が二輪、咲く。
なんと美しい物語でしょう。
「第二王子と水の精霊」のスピンオフですが、独立した物語としてもお読みいただけます。
一人の王につかえる、正妃と側妃。二人の妃は、学生時代から、親友でした。
そして、側妃マレリィは、敵国から、停戦条約の証しとして、嫁いできたのです。
家来たちから敵意にさらされ、萎縮する側妃マレリィ。
しかし、正妃は、その手をとるのです───。
この三人は、誰もたちいる事ができない絆で結ばれていました。
正妃と、側妃マレリィ、二人とも、強い女性です。
読後感も良く、「第二王子と水の精霊」を読んだ方なら、ああ、彼女たちの子どもだから、ネイクーン王国の王子と王女達は、あのように健…続きを読む - ★★★ Excellent!!!柔く優しく、そして気高い花の名は
ザクバラ国のマレリィと、ネイクーン王国のエレイシア。
第三国の皇立学園で出会った二人の少女は、敵対関係にある両国の事情を越えて親交を深め、無二の親友となります。
やがてネイクーン王太子の正妃としてエレイシアが、側妃としてマレリィが入城する事となります。それは、ザクバラとの休戦協定の一環…政略婚でした。
王宮を舞台に、王妃エレイシアの柔らかくも芯のある強い生き様を中心とした、彼女を取り巻くマレリィや王太子の物語が丁寧に紡がれていきます。
主な登場人物はわずかに三人ですが、彼女達が織りなしていく心の機微や瑞々しい想いが巧みに表現されていて、一気に読み進めてしまう事請け合いです。
また、余分な表…続きを読む