概要
何処に棄てる場所がありましょうか
時は昭和初期、所は房総。
死体を前に、一人の女が呆けていた。
「人が人を殺めてしまったとき、山育ちは海に流し海育ちは山に埋めると申します。ですが、私には何処に棄てる場所がありましょうか」
下記の企画に寄せて書きました。
↓
第六回こむら川小説大賞
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330660576049676
お題は「逆境」です。
偽教授朱夏杯
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330661249026037
お題は「夏☆」です。
死体を前に、一人の女が呆けていた。
「人が人を殺めてしまったとき、山育ちは海に流し海育ちは山に埋めると申します。ですが、私には何処に棄てる場所がありましょうか」
下記の企画に寄せて書きました。
↓
第六回こむら川小説大賞
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330660576049676
お題は「逆境」です。
偽教授朱夏杯
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330661249026037
お題は「夏☆」です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!他の言語だと再現できない日本語の湿り気がある作品
晩夏には死が充満していた。
ある事情から人を殺めてしまった主人公は「だいじょうぶ」と慰める彼女の声に導かれ、旅に赴く……
・
海外文学などを何冊か触ってみると分かるのですが「この作品は翻訳だと多分100%を楽しめないんだろうな」という作品があります。
翻訳者の腕や文化の理解度には関係なく、その国の言語でないと味わえない雰囲気……と呼べる要素が含まれている作品です。
この作品はおそらくそれに該当します。一話目を開いた瞬間からにじみ出る情緒。漢字とひらがなが混ぜられ、陰のある雰囲気が展開されるのです。
硬い言葉選びと言い回しが十二単のように物語に纏わり、主人公の彷徨を格調高く…続きを読む