フツーってなんだろう?

『イソヒヨドリの町で』の続きとなる本作。1作目の登場人物たちのその後が描かれます。
本作を読んで感じたことは、繰り返し登場する言葉「フツー」とは何かということ。
自分が思っているフツーは果たして本当にフツーなのか?何を持ってフツーと断定するのか?そんなことを考えさせられます。もちろん、悪い意味でではありません。「フツーという思い込みに縛られなくて良いんだ」という考えに至らせてくれます。私個人としては、本作を読んでとても救われた気持ちになりました。

本作では「結婚」や「性別」などに対する「フツー」とは何かについて葛藤する主人公が描かれます。しかし、本作のテーマはこれらに限らず当てはまるものでしょう。仕事、人間関係、生き方、趣味…「フツー」なんて誰かが決めるものではない。

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