普通になんてなれない。

男子高校生、川野くん。
転校生だった、崎里ちゃん。
高校一年生で仲良しだった二人は、その後、高校を卒業し、それぞれの進路をとり、道は別れ、また、交差する───。

「イソヒヨドリの町で」の続編。
これはね……。ぜひ、「イソヒヨドリの町で」から読んでほしいな。
濃いの。
人の感情が。
どうしようもできない恋が。

崎里ちゃんは〇〇に恋してるし、川野くんは、△△に恋してる。

人間関係、とか、自分磨き、とか、そういうレベルの話じゃなくて、「そこに恋したら、かなわないよぉぉぉ! 無理だよぉ……。」と言いたくなるほど、無理筋の恋を、二人は抱えます。

それが、美しい風景、郷土料理とともに、繊細なタッチで描かれていくのが、「イソヒヨドリの町」

だから、前作から読んで。(二回言った。)
そしたら、「イソヒヨドリの町」の最終話読了後、この「ハクセキレイ」に、「うわあああああーっ!」と叫びながら読者はたまらず読みにくるでしょう。
そして、「この続編はご褒美です。作者さま。ありがとうございます。」と作者さまを拝みたくなるでしょう……。
私のことだよーん。

川野くんと、崎里ちゃんが、どんな人生を歩んでいくのか。
この物語がどこに行き着くのか。
見通すことはできません。
だって……普通になれない人たちの話なのだから。

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