冷遇姫の幸せな結婚

人間とヴァンパイアの異種間婚。
『冷遇』の名のごとく、ヒロインのオフィーリアは大変な境遇であった。
第三王女であるにも関わらず、魔力がないからと言って家族に忌み嫌われるのには心が痛むし、残虐と噂のヴァンパイア王に嫁がされてどうなるのかと、序盤はハラハラ展開。

ところがオフィーリアの予想に反して、ヴァンパイアの国はオフィーリアを優しく受け入れる。特に執事の紳士的なふるまいはとても素敵だ。
国王のクリストファーも、冷たい態度ではあるものの排除や暴力とは無縁で、ふたりは徐々に距離を縮め、お互いの理解を深めていく。

オフィーリアの秘密や、クリストファーの抱えた心の傷、ヴァンパイア同士の争い、人間との争いなど権力や種族もからめて複雑な背景があり、一筋縄ではいかない。
それでも相手を思い合い、確実に心を寄せていく二人を応援しながら見守っているうちに、素敵なハッピーエンドを迎えている。そんな物語です。

是非、ご一読ください。

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