心温まる日常と小さな冒険が彩る、ほのぼの異世界ファンタジー!

「呪いのドラゴンロード」の生まれ変わりであると言ったのが、邪悪な存在であったなら、この世界は恐ろしいことになっていたかもしれません。

しかし、本作で「呪いのドラゴンロード」の生まれ変わりだと信じてやまないのは、10歳の少女ルーシー。まわりの人達から愛されて育った無邪気な女の子だったからこそ、彼女の成長を紡ぐこの物語は、とても和やかで温かいものになったのだと思います。

日常シーンはとてもほのぼのとしたもので、時には弟や友達と小さな冒険に出かけたりもします。
私個人としては、ルーシーがドラゴンロード口調を頑張って作っていながらも、急に素の口調が出ちゃうところとか、他のドラゴンロード相手にムキになって張り合っちゃうところとか、すごく微笑ましくて可愛らしくて好きでした。ここは、本作の中でもぜひオススメしたい見どころの一つです。

文章的なところで言うと、本作は三人称視点で描かれているところもよくて、主人公のルーシーに感情移入して成長を追体験するというよりは、彼女の日常と成長を、そして、多くの人達との出会いと冒険を見守るような気持ちで楽しむことが出来ました。

これは三人称視点で描かれているからこそ、できる楽しみ方ですよね♪

おそらく一度読み始めたら、最後まで読み進めてしまうこと間違いなしです!
ぜひ、ルーシーの日常と冒険を見守ってあげてください♪

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