正面からは、伝えられない「好き」もある。

「花嫁姿の娘の写真を撮ってほしい」

ある時、高校生写真家の「結野」はそんな依頼を受けました。

桜の花びらが舞う公園で、彼はシャッターをきります。
被写体となっているのは、純白のワンピースに身を包んだ可愛いらしい笑顔の少女「風菜」。

依頼主である父親の想い。
風菜の想い。
風菜母親の想い。

結野は冷静且つ真摯に彼らを向き合い、この依頼の本質に迫っていきます。

タグに「悲恋」とありますが、悲しい恋のお話というよりは、愛情を感じる物語です。

どうぞ、春の情景も楽しみながら、人生のままならなさと共に人が人を想う温かさに触れてください。