奈良時代…恋に焦がれた三人の女官の物語

この物語は大きく分けて、椿売の章と鎌売の章、となっていますが、私は敢えて、咲き乱れる事のかなわなかったもう一つの恋も入れたいなと、三人の女官の物語、としました。

上毛野君にあくる日、三人の女官がやってくる。
三人とも女性として魅力的ですが、三者三様の女官人生を歩む。

椿売の禁断の恋…
久君美良の嫉妬に歪んだ恋…
鎌売の相思相愛の恋…

既に「蘭契ニ光ヲ和グ」と「剡剡」と「あらたまの恋 ぬばたまの夢 〜未玉之戀 烏玉乃夢〜」を読んでいるならば、椿売と鎌売は登場人物として出てきます。

他の物語の登場人物として出ていた時にはこのような背景と人となりがあるとは思いもしなかったです。

加須千花ワールドを深掘りしていく中で見えてくる恋の様々な形に、人の生き方とはまさに恋愛と共にあるのかと思わされてしまいます。あくまでも人生の一部分なのでしょうが、人の人生を狂わせ、彩り、救い…

こんな事を言っていると、鎌売に、ピシャリと叩かれて、「恋愛で人生狂わせるなんて、やっちゃあいけないよ」と怒られそうです 笑

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