こんな女城主が日本にいたなんて


 妙林は豊臣秀吉の時代、九州豊後の国に実在した女性。しかも出家しています。

 その妙林が留守をあずかる鶴崎城に、進撃したきた薩摩の大軍勢が迫ります。
 これに対し、降伏をよしとせず、籠城戦を選択する妙林。ただし、城にいるのは女、子供、老人ばかり。

 しかし、この絶対的に不利な籠城戦において、妙林の知略は数度にわたる敵の大攻勢を退けます。そして、最終的に……。

 本作は、史実を元にした中編小説。どこまでが史実で、どこからが創作なのかは分かりませんが、その展開はまるでドラマのようです。

 日本の歴史にはまだまだこんな、格好いい女性がいたのかと感心しました。

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