人気になるべくしてなった作品

『苔から始まる異世界生活』
この文字面だけでわかることは、みんな大好き転スラ系統であること。
最弱人外がのちに最強、という事がわかる。

主人公が転生したのは『苔』なのだ。
最弱弱弱である。
最高である。
最弱であればあるほどええんやから。
なぜ最弱であるほどいいのか?
それは強くなっていく物語を描けるからである。
弱い奴が強い奴を倒す。カタルシスを描きやすいからである。
強さがインフレを起こす道中が長くなるからである。
異世界生活、という言葉が書かれているので、最弱の苔が強くなり、スローライフを送るんだろう。
タイトルでココまでは把握できる。



それで1話目を読んだ。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

1話を読んで受けた印象は推敲している、というモノだった。
推敲というのは最適な表現になるまで何度も読み直しているんじゃないか、という事である。
書いた後に時間を置いて読み直した、というような印象がある。
スマホの画面を斜めにすると消しゴムで消した後が見受けられるのだ。(急に適当な事を言い出した、ごめん)
それぐらいに丁寧に書かれている、という印象を持った。
1話を読んだだけで、かなり丁寧で誠実だな、という印象を受けました。

コレからどうなっていくんだろう? という読者誘導も上手いのでございます。
苔が進化をする。
次はどんな進化をするんだろうか?
ワクワクさせられるのでございます。

それ以上に僕が感じたのは、文字面の綺麗さである。
ネット小説では改行を多用して、読みやすくしないといけない。
この改行の仕方が、すごく綺麗なのである。
文字面の美的センスを感じる。今まで読んで来たなかでダントツである。
読みやすい、読んでいて気持ちがいい。

この作品は人気になるべくしてなった作品です。ぜひ読んでみてください。