一途な愛の、行き着く先は

冒頭の現在軸から過去編を経て、そして当初の軸へと戻る、その構成力に大変唸らされる物語です。

作者様の語彙力の多さに、本当に感服致します。
多くの、様々な本をお読みになってきただろうことが窺える言葉選び、表現力が圧倒的です。
精緻な文章から織り成される骨太な世界観、登場人物達にはとても厚みがあります。
そんな流麗な文章で綴られていく主人公ユストゥスとリアの関係性もまた切なく、必見です。

登場人物の心理描写が美しく繊細で、時に激しく……物語を読み進めていけばいく程、彼等、彼女達を愛おしく思います。
だからこそ登場人物達皆それぞれに、それぞれの魅力があります。
私御作品のエルマー君、とても推しております…!

丁寧に紡がれていく、美しく壮大なファンタジー、ぜひとも腰を据えてじっくりお読み頂きたいです。

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