人形の王
沖ノキリ
序
第0話 終末速度
天秤はすでに傾いていた。
世界は終末速度で
二度目の滅びへと向かいつつある。
雨。
かつて、この大陸へ永遠に続くかと思えるほどの止まぬ雨が降った。
大地は
その
芽吹きし
やがて、およそ自然のものとは思えぬ金属の光沢と毛筋ほども傷つけられぬ信じがたい硬度から、それは《
世界は
傷つき
消えた奇跡を巡り人は争い続け、世界へと根付きし
世界は再び、
✣✣–––––––––––––––––––––––––––––✣✣
さて、物語は大洪水ののち数百年を経て、かの《
物体を発見した探索隊は、直ちに国元へと吉報を伝え、
しかし、金属樹から彼らの母国までは遠く、また樹の周りは魔獣
さらには突如現れた野性の竜が、隊へ襲いかかる。強大な竜の力に聖遺物は大きく破壊され、大方が失われてしまう。結局、生き残った隊員が母国に持ち帰ることが出来たのは、聖遺物のわずかな
不可思議なことに献上された欠片は、真珠の如き虹の光沢を持つ美しき球体へと変化したと伝えられる。
のちに、この奇跡の宝珠、《真珠》が禁断の夢を叶えることとなる。
人体錬成――人の手で造り出されし人を超える存在
人形たちの持つ圧倒的な力は
《真珠》は
かくして、悪魔の芸術品と称される
――四百年が経過した。
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