悲しくて、切なくて…… でも、心が洗われるような、美しい純愛物語
- ★★★ Excellent!!!
ちょっと周りからは浮いてしまう。常に満たされない心を持て余している少年。
理不尽な運命に見舞われ、それでも気丈に笑顔を見せる少女。
そんな二人が、ある出来事をきっかけに秘密を共有し、惹かれ合っていきます。
二人を語るのに、欠かせないのが『グラフィティ・アート(落書き)』
過去と現在、二つの時間軸が『グラフィティ』を巡って、交わりながら進んでいきます。
その中で、少年と少女は、かけがえのないお互いの存在意外を認識し。そして、すばらしい友情も得て、青春を謳歌します。
少年と少女の世界は、次第に彩りを得て幸せになっていくかに見えますが、ときおり少女の表情に翳りが差し、そして……。
少女は、その想いを『グラフィティ』に込め、少年もまた……
涙無しでは読めない、切なくも悲しい物語。
でも、その奥には美しくも純粋な愛と、少女の幸せと少年の未来が詰まっています。
最後の最後で、全てが救われた。
そんな気持ちにさせられました。
この感動は、最後まで読まないと味わえません。ぜひ、読んでみてください。
※注)後半は、ほぼ確実に泣けますので、誰かに涙を見られたくない人は周りにご注意ください。