想いの雫は甘露にて

にははは

僕はこの言葉を読むたびに、なんとも言えない感情に襲われてしまう。

独特の口調で語られる本作は、僕の心をいきなり魅了した。言葉に力があり、その全てに魂がある、僕にはどうしてもそう思えてならなかった。

深く感情移入してしまう。

理屈を抜きにして語ってしまうレビューをお許し下さい。僕はただこの物語を眺めている読者にはなれず、理路整然と語るレビュワーにもなれないみたいです。

心を揺さぶる、この言葉が随分頼りなく感じる。

僕はこの物語を読んで、どうしょうもない何かを感じ、それを言葉にする術をまだ持たない。そんなレベルの低い男だ。ぎりぎりの近しい言葉でいうならば、寂しさに見捨てられた、そんな感情だ。多分、誰も意味がわからないと思う。

僕を混乱させてしまうモノが確実に存在する物語です。とても小さく、幼い、そんな頼りない純粋な優しさが、余りに切なく、儚い。

そういう儚さが言葉になって、魂を込めて物語を紡いでいるのです。

皆様もお読みになられて見て下さい。宜しくお願い致します。


その他のおすすめレビュー

福山典雅さんの他のおすすめレビュー1,470