第30話 「作中の外国語」について

 今回のお話では、毅国の独自の言語が出てきます。


 ええと。

 拙作の世界観では、四神国はそれぞれ琥国の言葉、漣国の言葉、蘇国の言葉、そして毅国の言葉があることになっています。


 そして中央の董の言葉がそれぞれの国で比較的教育レベルが高い人の共通の言語だという設定です。


 史実の漢文とかと同じ感じです。


 拙作でも今回まで白蘭と冬籟は董の言葉で会話していました。

 ただ、そこに毅国の外国語が出てくることになったのです。


 作品中に外国の言葉を盛り込む時に役に立つのがGoogle翻訳です。

 いや、架空の世界なんですから、なんでも自由に文字を連ねてもいいんですけれども。

 でも、あまりに自由過ぎると、かえって思い浮かばないんですよね。


 で、だいたいこんな意味の言葉というのを日本語で決めておいて、それをGoogle翻訳にかけてみました。


 毅国はモンゴルなんかとイメージしていたので、最初はモンゴル語に翻訳してもらい、音声で聞いていたんですが。語感があまりイメージに合いません。


 今度はアジアにいた突厥がトルコ系だということからトルコ語でやってみました。何回か発音を聞いて、カタカナで文字にして、その字面を少し整えた感じです。


 大昔に「ナーロッパ」な異世界ファンタジーを書いたことがあって、その時も作中の言語で悩む時がありました。当時はGoogleもなかったので家にあった語学学習テキストをひっくり返したものです(英語もそうですが、何か外国語を修めたいと思い立っては3日坊主で終わるタイプなので。自宅にオランダ語、スペイン語、フランス語なんかの入門書があったりするんですw 入門書しかないですがw)。


 そういえば、私は平安時代をモチーフにしたファンタジー小説を書いたのですが。

 作中で登場人物が口頭で漢語を使うという場面が出てきます。

 その台詞も、Google先生にお願いして日本語から中国語に翻訳してもらいました(ただの中国語だと簡体字が出てきてしまうので、繁体字と指定する必要はありました)。


 その平安ファンタジー小説がコチラです→

「錦濤宮物語 女武人ノ宮仕ヘ或ハ近衛大将ノ大詐術」

 https://kakuyomu.jp/works/16816927860647624393


 *****


 今回では、白蘭の美質を認めた冬籟が真面目に白蘭の人生を案じてくれます。

「生意気な小娘」という認識からずいぶんと変わりましたw

 この後さらにどう変化するのか。

 最後までお付き合いいただけましたら幸いです。


※この「後宮出入りの女商人 四神国の妃と消えた護符」の「あとがき」はいったんお休みいたします。

ネタ切れというか、最終話までこれ以上新キャラも出てきませんし、世界観の設定も終えてます。あとは残りの話数の中でこれまでの登場人物が動き回るだけなので……しばらくこの「あとがき」もお休みということになります。

ただ、申し添えたいことがある話題があれば不定期に投稿いたします。本編にリンクを張りますので、どうぞそちらからお越しくださいませ!


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中華ファンタジー「後宮出入りの女商人」の資料や独自設定など。 鷲生智美 @washusatomi

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