SFだけど幻想的な雨の街の物語。

世界観や作中の雰囲気、キャラクターの(性格)造形などには惹かれるものがありました。キャラクターの掛け合いが軽快で、そういった意味でも楽しく拝読致しました。

一方で、僭越ながら、SF的な描写がもう少し多ければモアベターと存じます。「スカイドームの降雨量調整」とはどういった仕組みなのか、街を覆う屋根なのか、気象操作装置の類なのか、雨水を一時的に貯蔵し二次的な人工雨を降らせるタンクなのか。物語前半で主人公は具体的にどこにいて何を修理しているのか、それはどういった見た目なのか。そういった部分を描写すると、物語により深みが増すと、個人的には感じました。

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