想いを寄せていた兄弟子……どうしていなくなってしまったの?

術士の女性の恋を描いた、中華風ファンタジー。

修行中の方士(巫術などをつかう修行者)、万明玉は、兄弟子である柳毅に想いを寄せています。
距離が近い兄弟子への恋。甘酸っぱい予感がしますけど、残念ながら柳毅には、実は婚約者がいるのです。

万明玉がいくら柳毅の事が好きでも、結婚は止められない。
しかしそれでも、柳毅にとって大きな存在でありたい。長い時間を、柳毅と共に過ごしたいと、思っていたのです……が!
何と結婚を前に、柳毅が行方不明になってしまったのです!

てっきり実らない恋心を描くお話かと思っていたのですが、予想外の展開。
そして時は流れて15年後。未だ柳毅の行方は分からず。
しかし万明玉は、未だにいなくなった兄弟子の事を、想っているのです。

大好きなのに、会えないしどこにいるかも分からない。だけど想いを捨てられないなんて、切ないです!
万明玉はこのまま柳毅を探し続けるべきなのか。それとも彼の事は、忘れた方が幸せなのか?
このレビューを書いてる時点では、まだ話は序盤ですけど、行き場の無い想いを抱える万明玉の気持ちがとても心に響いています。
彼女がこれからどんな道を選ぶのか、見届けていきたいです。

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