登場人物的なものと用語

 カタカナ名が分からなくなった時のため用。

 出来るだけ配慮しますがネタバレになる場合があります。前半は特に。

 終盤の登場人物名や出来事は省きます。



登場人物


 ラヴィーリア・ユーメ・デル・ソノフ

 本作の主人公。ルテル公爵のソノフ家三女。十四歳

 白金の長い髪、紫の瞳、透き通るような肌の美しい少女

 『神殿の護り手ワーデン』の祝福を得ているが、第5話までは顕現させていなかった

 愛刀の長包丁はマチェヨフスキ書に出てくるような細身の片刃の刀剣

 長包丁を刀と呼ぶのはメレア公やノラン侯など極一部のみ


 カルナ・イェルナ・フォル・ロスタル

 ラヴィーリアの婚約者。ゴーエ伯爵のロスタル家の嫡子。十四歳


 レアリス

 ラヴィーリアの側仕え。貴族出身。ラヴィーリアより少し年上

 幼いころからラヴィーリアと一緒に育ってきた


 キミリ

 ラヴィーリアが最初に助けた少女。黒髪で赤に近い茶色の瞳。八歳

 兵士の父が亡くなり、姉と母の元で貧しい暮らしをしていたが売られてしまう

 ロスタル家に侍女として売られていた。のちに魔女の祝福を得る


 カーレア

 ラヴィーリアが助けた二人目の少女。十四歳

 栗色の長い髪で碧の瞳、ラヴィーリアより背が高くて豊満

 商売が立ち行かなくなり、兄を残して娘三人が娼館に売られてしまう

 おそらく魔女の祝福持ち


 レテシア

 ラヴィーリアが娼館の地下室から助け出した少女。十二歳

 カーレアの妹でカーレアによく似ている。ラヴィーリアより少し背が低い

 良妻の祝福を得ている


 ゼレク

 カーレアとレテシアの兄。カーレア救出のため平屋敷に忍び込んだ


 スカルデ

 ラヴィーリアが娼館の地下室から助け出した少女。十一歳

 濃いグレーの茶色がかった髪で瞳は青と黄緑が混ざっている

 魔女の祝福に自力で目覚めた

 魔女の治癒のほか、幻惑や姿隠し、丸薬などの力を持ち、かなり優秀


 トメリルの賢者

 ラヴィーリアが命を救った少女

 サリが本名。ラヴィーリアにはイズミと呼ばせている。十歳

 青っぽい黒髪に黒に近い茶の瞳

 旧名は金城 泉(♀)

 若くして子もなく死んだため憐れんだ地母神様がこの世界に転生させてくれた

 結婚して子ができるまでは享年の27歳から年を取らず、死んでもまた転生させてくれる


 ジーン

 エイワス家の嫡子

 本名エフゲニオ

 負傷したラヴィーリアを匿った

 女好きで6人恋人がいるが、助けた女性のうち行き場を失くした者を囲っていた

 背が高くてクセっ毛の濃い茶色の短い髪


 レンテラ

 ジーンの恋人の一人。いちばん面倒見がいい

 魔女の祝福持ち


 アニー

 ジーンの恋人の一人

 魔女の祝福持ち


 エイロン

 神殿長。背が高いけど童顔。明るい茶色の短い髪

 最後に願いは叶った?


 ターレン

 平屋敷と呼ばれる娼館で下男をまとめていた男

 剣士の祝福を得ている。ラヴィーリアに負ける


 ダルエル

 第二王子。第1話にてラヴィーリアを誘惑する

 女の扱いが得意なのは祝福かもしれない


 ルテル公爵

 ソノフ家の当主

 領地は王都の西南部の狭いが豊かな土地


 ガラウ卿

 ルテル公爵領の軍団長。士爵位

 メイスを使っていた


 カイネ・リトア

 女暗殺者。栗色の髪

 毒の扱いに長けている


 ゴーエ伯爵

 ロスタル家の当主。名はランデル

 領地は南部の広大な土地


 レクトル

 ゴーエ伯爵領の王都での代理兼参謀


 セアラ・エンフィールド

 カルナの新たな婚約者


 ノラン辺境伯(ノラン侯爵)

 東の辺境伯。東の辺境は魔王領と接している

 武器はこちらもマチェヨフスキ書に出てくるような先端が幅広の片刃の大刀


 メレア公爵

 エイワス家の当主。女好きの老公

 メレア公爵領は王都の東に接する領地


 フェフロ

 メレア公の騎士

 顔や体が傷だらけだがラヴィーリアを姫と呼ぶ忠実な騎士

 武器はボールアンドチェインフレイル。

 大きな熊の人形みたいな


 ゼロ

 メレア公爵の居城の城下町の政務官


 ロスル男爵

 話の上で出てきただけ。メレア公爵領近隣の小領地の領主


 ミリニール公爵

 アイリア家当主

 ミリニール公爵領は王都の西の広大で豊かな土地


 ロワニド・イルニール・デル・アイリア

 ミリニール公爵のアイリア家嫡子

 赤い髪の貴公子


 ゴアマ

 ロワニドの配下の騎士。体格が良く、短い赤みがかった金髪

 ゴアマはルゴアマダールの愛称


 レコール

 ロワニドの配下の騎士。背が低め。長い金髪を後ろでまとめている

 おそらくラヴィーリアに忠誠を誓っている

 剣と短い刺突剣によるデュアルウィールド

 剣士の祝福を得ている


 ロシェナン男爵

 ミリニール公爵領の荘園の領主

 でかくて髭の壮年の男性

 ロシェナン卿と呼ばれる場合の卿はSirではなくLordの意味合い。ロード・オブ・ロシェナン


 ラトーニュ男爵

 ミリニール公爵領の荘園の領主

 背が高く、色素の薄いこけた頬の気難しそうな壮年の男性

 ベリーのシロップ漬けが大好きで自作する

 名はダワール


 コルニット男爵

 ミリニール公爵領の荘園の領主

 ラヴィーリアを犯そうとしたが素手で負ける


 ダエガノ子爵

 城塞都市ダエガノの領主


 リガノ子爵

 城塞都市リガノの領主。用意はしてたけど未登場


 北の辺境伯

 背の高い美人で武人。娘も同じく。

 短めの両手剣を使う。



用語


 祝福

 この世界の人間に神様から与えられる特別な才能タレント

 本来は生活や修行の中で顕現されるものが、上位の賢者の祝福で顕現できるため、物心ついたころの子供に大賢者と呼ばれる上位の賢者が祝福して周るのが鉱国では一般的

 度々出てくる《加速》を使うのは剣士の祝福


 魔女

 神様から与えられる特別な才能タレントのひとつ

 聖秘術による魔女の祝福は強力

 魔女の祝福は才能の差があって数割増し程度から数倍までの大きな差がある

 その他にも丸薬・祈祷・神託・呪詛・治癒といった力を得意とする魔女も居る

 ほとんどが女性


 ワーデン/ 神殿の護り手

 神様から与えられる特別な才能タレントのひとつ

 肉弾戦に加え、魔女の治癒と呪詛を得意とする

 聖騎士ほどではないが、他人に掛けられる聖域が強力


 鉱国(ソール国)

 単に王国と呼ばれることも多い、この作品の舞台となる国の名前

 魔鉱の供給国

 鉱国の人間は魔法的な力の影響で十歳頃から急激に成長し、成人の十五歳までにはほぼ大人となるが、精神面は肉体に伴わない。老化も遅く、二百まで生きる人まで居る


 魔鉱

 国のインフラに用いられる魔法的な鉱物で、魔王領でしか採れない

 水道橋や貴族の屋敷のシャワー、湯、暖房など多くの設備に用いられる

 鉱国の輸出品のひとつ


 魔王領

 魔王が魔王領から溢れると、大地を汚し農作物が育たなくなる

 そのため、東の辺境には多くの兵が派遣されている

 魔王領については『かみさまなんてことを』で詳しく触れられている


 エルフ

 かつて魔王領に住んでいたという美しい種族


 聖堂

 魔王から土地を護るため戦神でもある主神あるじがみ様が作らせた

 主神様の住まいで王国をまとめる国王に祝福を与える

 聖堂騎士の本拠地で多くの魔法が学べる


 神殿

 土着の地母神様の信仰の中心

 地母神は豊穣の女神とも呼ばれ、人々の生活に大きな影響を与えている

 魔女が居るのが一般的だが、神殿の聖職者が必ずしも魔女とは限らない


 王族

 王とその実子にのみ王族の祝福がある


 爵位

 あまり現実のものとは関係が無い

 複雑な称号を簡単にまとめるために便宜的に作品中で使用


 公爵

 元王族のこと。現王族も公爵位を持つ。今の国王はレメント公爵

 王都周辺の領地が主に公爵領となっているので領地が狭い場合も多い

 当主と子にのみ元王族の祝福がある


 侯爵

 辺境伯のこと

 国の守りの要となる一国の主

 公爵とは異なるが地位はそう変わらない

 当主と子にのみ辺境伯の祝福がある


 伯爵

 大領地の領主のこと

 大領地の主であるため力具合によっては公爵とそう変わらない

 当主と子にのみ伯爵の祝福がある


 子爵

 都市の領主のこと

 領地の大きさを問わない城塞都市の領主

 貴族として扱われない場合もある

 当主と子にのみ子爵の祝福がある


 学び舎

 王城の一角が学び舎と呼ばれ、金を払って各種講義を受けられる

 子爵位以上の者はそれぞれ王都に館を持つ者が多い。

 子供たちを留学させ、学ばせる


 男爵

 小領地や荘園の領主

 郷士とも呼ばれ、貴族として扱われない場合もある

 財力があれば王都に館も持てる

 特別な祝福は無く、伯爵以上の者から任命される


 士爵

 一代限りの貴族。騎士は一般的に士爵

 貴族として扱われない場合もある

 財力があれば王都に館も持てる

 特別な祝福は無く、伯爵以上の者から任命される



 長靴下

 鉱国では一般的に女性が人前で靴を脱ぐのはとても恥ずかしいこととされる

 靴下を脱ぐなんてもってのほか

 つまり、R18規制下でR18的な表現を新たに作って試したやつ


 永久に光り続ける石

 部屋の照明や街灯なんかにも使われている魔法で作られたもの

 明るすぎるので主に間接照明や半遮蔽で用いるのが普通

 コンティニュアルライト


 《治癒ヒール

 才能や祝福にもよるが習得すれば誰でも使える。ただ、あまり効果的ではない

 そのため《治癒》とは異なる魔女の治癒や聖女の治癒、聖騎士の治癒は貴重とされる


 《スキア

 輝く魔法の盾。この土地では中央の重心のみを握るタイプの盾を特にスキアと呼び、攻撃的に用いたり反撃を絡めた剣術に用いる。


 《聖鎚スカルス

 スカルスあるいはスケルス。主神の象徴である戦鎚を呼び出す。




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堕ちた聖女は甦る あんぜ @anze

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