あの「出会い」が「出逢い」にかわるまで。

十六歳という多感な時期の恋愛事情に加わる特別な事情。
二人の主人公が繰り広げる恋物語は一筋縄にはいきません。でもそれは、お互いに触れ合い、確かめ合い、認め合い積み重ねていく純粋な恋愛のプロセス。どこか懐かしかったり、はたまたは現在進行形で共感する「気持ちの揺れ動き」だったりもするでしょう。

本作は二人の主人公の視点を時間の前後を重ね合わせながら積み重なり、とあるゴールまで突き進みます。故に次第に明らかになってくるお互いの気持ちを俯瞰しているようで、もどかしかったり、嬉しかったり、はずかしかったり、時には不満に思ったりと二人を見守るような視点で「生々しい十六歳の恋愛の一つの形」を楽しんで頂けます。

主人公二人の視点がエピソード単位で切り替わるというのが、また秀逸でまるで映画のような進行に主人公それぞれに没頭できるのが凄いのです。甘酸っぱい<ボク>と<あたし>の物語を楽しむのに最高の仕掛けとなっています!

ぜひご一読を!

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