ある少女の死から始まる物語

読み始めた途端に、凍てつく冬の寒さとそこに付随する緊張した空気が文字から匂い立ってきます。

あらすじの通り、寒々しい少女の死から始まる物語。
少女はなぜ死なねばならなかったのか?
その死がもたらしたものは何なのか?
少女にもたらされる死の瞬間まで、目を離す事はできないでしょう。

主人公のユーリックは数少ない女の魔術師の1人であり、まだ従子する立場によるしがらみや困難に遭遇します。が、基本的には彼女1人で立ち向かいます。強い女です。
強いですがどこか儚さを感じる面があり、それが一等彼女の魅力を引き立てます。

重厚な世界観だけでなく、卓越した戦闘描写は圧巻の一言に尽きません。
是非とも最後まで一読して頂きたい作品です。

※1部読了でのレビューです。

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