あとがき
あとがきは、抹茶ティーラテを飲みながら
本日、スターバックスは抹茶ティーラテのアイスが登場であるが、私が注文したのは抹茶ティーラテのホットである。
お腹を冷やしたのか、それとも前日まで原稿を書いていたせいか。お腹を壊している。昨日寝たのは二時ちょい前。
もくりで書きながら、いつのまにか一時半。そのあと布団で書いて二時になりこれは明日直そうと思って就寝。起きたのは家を出る十五分前。
あ、やばい。遅刻しそうと思ってご飯を食べずに飛び出して数分。ここで違和感に気がつく。なぜか歩いている人がいないのである。
――なんだ……、特異点にでも入ってしまったのか……?
ここでスマートフォンの画面を見る。
六時四十七分。
六時。
なんと、一時間も早く起きていた。珍しく。寝坊ギリギリを極めつつある私が。内定式をぶっちぎって遅刻し、先週も配属後初の遅刻を決めた社会不適合者の私が。
これは珍しいこともあるものだと、最寄りの駅まで行ってモーニングをキメ、今日の投稿に至りました。今日この時間に投稿ができたのは、朝めちゃくちゃ早起きをしたからです。
どう考えても睡眠は足りてないけど。
原稿に生死を握られているので、なんかこう睡眠時間がおかしなことになります。全く眠くないのが困りものでなんとなくハイテンション。
ここまでまったくあとがきになってないのに?
本題に入ります。
この小説のテーマは、支配でした。けれど明確なものではなく、やんわりと周りはそうは言っていなくてもそうすることを求められているのではないかと自然にそれを選び、そのように生きてしまっていた藤ヶ谷誠也くんを主人公にしました。
良家に生まれ、自分がそうしたいからではなくそうした方がいいから自分の進路を選んできた。自分は本当はなにがしたいんだろう? と考えつつも、身を任せて生きている。
橋本大和という、自分の選択を明確に選んできている親友を見ながら羨ましいとは思いつつも、その生き方が自分ではできないと思っている。
そんな人は周りにたくさんいると思います。できなければそれがコンプレックスになってしまうけど、できてしまうから誰かの選択で生きてるとは思いつつも、そこから逃れようとは思えない。
ある意味、楽な生き方なのかもしれません。
その先も誰かの選択で生きていけば、誰にもその道を否定されることがないのですから。
この生き方について私は特に否定はしません。側から見ればそれでいいの? と思うことはあるかもしれませんが、問題がないのなら。
けれど、この生き方でなにかあるとしたら、自分がしたいということを――否定された時の対応だと思うんです。
それはやめなよと言われた時に、誠也くんのように諦めてしまうと自分の意思で何かをすることができなくなってしまう。否定されることは誰でも怖いこと。その耐性が低いと自分の意志がなくなってしまう。
大和くんや榊さんがなんとかそれをカバーすることはできても、やはり彼は彼の人生を歩んで欲しかったので、一番の難問を投げかけてみました。
榊優奈とどうして付き合うのか。
可愛いから? 将来性があるから?
それでも良いけれど、人が付き合う理由に理由を考えては恋じゃないぜ。と、私は思うし、ごちゃごちゃと考えさせたけど、本質は、自分が存分に甘えられるからで良いと思うんだよ誠也くん。
私はごちゃごちゃと、難しい生き方をしている子をデロデロに甘えさせてあげるのが好きです。良いんだ、全て忘れて全部委ねろ。榊優奈ちゃんはまぁ考えていることは悪趣味だけど、そういった君のエッフェル塔みたいなプライドをズッタズタに折ってくれる子だぞ!
この小説でなにを書きたかったのか?
と、自分自身に問いかけると、デスゲームという人の死を軽んじる場で、実は、人の善性を書きたかった。冒頭は、『これからデスゲームをして欲しい!』から始まるし、誠也くんはバカスカ殺していくのに。
夢の中では殺すことができる。
でも、現実ではダメだろう、それが神に許されたとしても。大和くんは止め、けれど直前まで誠也くんは榊さんを殺すつもりだった。
なので、殺さずに交渉する術を探すわけですが、結構思い切ったことをする。誠也くんは自分を顧みない子なのですが、それにしてもやりすぎだ。
大和くんがいないとどこまでも危うい子で、そんなところが彼の弱いところ。
私はあまりプロットを書く物書きではないのですが、ラストシーンは初めから決めていました。
ここが目標でした。辿り着けて本当によかった。
タイトルについては、どんなに長いゲームだとしても夢から覚めれば一瞬で、時計を見れば現実では一分しか起きていなかった。夢の中って不思議ですよね。それが例え、一ヶ月に及ぶものだとしても目が覚めれば現実では一分しか経っていない。
この小説は現実の時間とリンクして書いていました。そのために、投稿時間と作中の時間を合わせて投稿していた。最終章はちょっとズレもあったけれど(これは流石に仕方ないな)。
お楽しみいただけたのなら幸いです。
また、本編が終わったあとの後日談を何作か書いてみたいと思うので、この後も楽しみにしてくれる方がいらっしゃれば、お待ちいただけますと幸いです。幸せな話を書きたいね。せっかく付き合ったラストにしたのだから。
最後に、ここまで読んでくださった方々、もくりで作業に付き合ってくれた方々。
執筆の場になったスターバックス新田町ビル店感謝を。近隣にある大学生の良い観察ができました。
ありがとうございます。
では、また皆さんに会える日まで。
一分間のデスゲーム 虎渓理紗 @risakuro_9608
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