第223話 攻防

 扇は、天外が外部とやり取りをしているのを見て、扇は決心する。


 (まずは、やるべきことをやる)


 修羅を倒す事を決め、扇は、深呼吸をし、構え直して攻撃を仕掛ける。


 扇の闘気を感じ、阿修羅は守りではなく、攻めで応えた。


 攻めに傾倒したとしても、その攻撃に隙は僅か、ジャブの様にナイフで牽制し、一番守りが薄い所を探る。


 左足。


 右のナイフで太腿足を払うように斬りつける。


 阿修羅下がらず間をつめて、攻撃を無効化、そして、自信の右肘で扇の顎を狙う。

 扇もそれは、回避、避けながらナイフで反撃、牽制の反撃を紙一重で躱す。



 阿修羅は、避けながら攻撃の体勢は崩れない次の攻撃は右の蹴りを選択。


 扇は、その蹴りの初動作に斬りつけるか、それとも、刃で守るかを考え判断は、リスクの少く効果も高い守りを選択。


 (嫌、こいつの狙いはそんな単純か)


 蹴りは上段の軌道を取るが不意に止まる。


 (こいつらには、打ち込む蹴り以外に得意とする脚技がある)


 砕骨。


 扇は脚を下げ、間一髪で阿修羅の踏みつけを避ける事が出来て、そして千載一遇とも思われる好機を手にいれる。


 (隙だらけだぞ、阿修羅)


 右のナイフを真っ直ぐ頸動脈に向かって放つ。


 そのナイフは、阿修羅の首スレスレで止まる、阿修羅が扇の手首を掴み止めたのだ。


 力比べなら、扇が有利とも思えた。


 2人の攻防を天外は見ながら電話の相手と会話をする。


 「残念だが、お互いもう止まらないぞ」


 


 

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