本作はかなり練り込まれた作りで、一度読み始めたら止まらない。
主人公はタイトル通りの種付けおじさんで、非モテ系のオッサン。生き様はともかくとして、ビジュアル的にはずっとカッコ悪いまま。
だが、物語が進むごとに主人公への愛着は増してくる。ドラクエで言えばトルネコの人気が出ている感じか。
相方(?)の鳥、ぴのことの掛け合いが漫才のようで面白く、笑わせながら軽妙に物語を進めていく。巧い。パクろうと思った(笑)。
出会ってひと突きで絶頂除霊同様に、大っぴらには言えないが、心の奥底では拍手喝采を送りたい作品として沢山の読者の心を掴むだろう。
とにかくストーリー構成とリズムに無駄が無い。お見事!
新しくお読みになる読者の皆さま(と、カクヨムの運営さま)。
良いですか?
この作品は和かn……純愛物語なのです。
図らずも種付けおじさんというモンスターに転生してしまった主人公が、女神様(太ったヒヨコ)とともに愛(=ママみ)を探し求めて異世界をさ迷う、 感動巨こn……巨編なのです。
事実、所謂「雄蕊と雌蕊が受粉するところ」などの具体的な描写はないので、おこちゃまも安心して読めるでしょう。
そもそも主人公は種付けおじさんの癖に、相手にその気がないなら決して行為に及ばない超人的な善性をも宿しています。女性も安心ですね。
つまり、題名だけ一瞥すると「ゥアウトオオォォッッ」となってしまいそうな作品ですが、、。
実は、圧倒的セーフだったのです!
騙された!と思って読んでみて下さい。
きっと、騙しやがったな!と思って頂けることでしょう。