わは───い!(作中より)

ひとこと紹介の台詞が何なのか、怪訝に思われた方もいらっしゃるでしょう。
……奈良時代に「わは───い!」?、と。
一話完結の短編ということもあり、内容について多くは触れられませんが――ま、読めば分かるぜ! と言うことです。
作者様のアオリで大体のところは察しがつくことと思われます。

それでも、冒頭の万葉歌で雰囲気はするりと奈良時代。
そしていつの世も、新婚時代は変わらず甘々なものであるという、真理。
それを第三者視点で指をくわえて見ている側の、「くぅ~」とか「かあ~っ」とかしか言えない、何とも言葉にしづらい感情。

もうひと言つけ加えるのならやっぱり、是非とも本編を読んでいただきたいということです。
個人的には本作を読んでからでも十分……いや、だからこそより楽しめると思っています。

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