何と言いますか……本作には七人の兄弟姉妹が登場するのですが、彼らの名前が何とも雅やかと言うか、美しいのです。
主人公は末っ子で、概要に書かれている通り別物語にも登場している人物です。
そしてこの七人が、しっかりとキャラクターが立っているのですね。
ただの一話、三千文字強の文字数の中で、少しずつしか触れられていないのにも関わらず、十全に描写されています。
いつもながら、作者様の筆力に舌を巻く思いです。
特に「涼姉ぇ」が……げふんげふん。
とにかく、この話が全ての元となって、いろいろな物語がこれから紡がれていくような予感がしています。
それが「恋や明かさむ ~偽りの縁談~」なのか、別の話なのかは分かりませんが、一読者として期待せずにはいられません。