恋愛脳女主人公に飽きてる人にオススメ。薬膳料理のような胃に優しい小説。

歳のせいでしょうか。最近こってりしたものを食べると、てきめんに翌日の胃腸の調子が悪いです。

それと同じで、こってりな恋愛ものは心の胃がモタれるので、いつもは「恋愛」ジャンルというだけで読むのに二の足を踏んでいるのですが、この作品は薬膳料理のように胃に優しいです。

かと言って、少女小説のようにウブかと言えば違います。
表現が難しいですが、やはり薬膳料理かと。あとはお寺に近いものを感じますね。

西洋のお話ですが、禅に近い感覚。
主人公が物事を俯瞰して登場人物たちに接しているからでしょうか。
でも決して、主人公は冷たいわけじゃないんです。
優しい子だと文章の端々から感じ取れるので。

それに、ミステリー要素も強めで面白かったです。

あと私は花言葉に関して完全に門外漢ですが、それでも雰囲気で楽しめました。

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