芸術家が仙人になるという設定がまず面白く、色々な制度などもなるほどなあ、と楽しく読み進んでいたら、途中の意外な展開に驚きました。ラストが清々しくとても良いです。主人公の内面描写も見事。人におすすめしたい短編です。
審査に合格し、2年毎の更新審査を通過することで仙人の身分を保つという設定が面白く、同窓会だったり車だったりが出てきたりして、意外と現実世界を生きる仙人なんだなと思いつつ、不思議で穏やかな世界を楽しんでおりました。 が、年月が経つにつれ変化する「私」の作品に、そこはかとなく狂気のようなものがほの見えるようになるにつれ、終わり方が気になってしまい、一気読みしてしまいました。だけでなく、2回読みました。 それくらい不思議な魅力のある、素敵な作品でした。