概要
描くこと以外、私は何もしたくない
仙人は霞さえ食べれば生きられる。その性質を活かして、芸術家支援のために仙人制度が設けられた。これは仙人試験に合格し、どこまでも仙人として生きた、あるひとりの仙人の物語。【カクヨムWeb小説短編賞2023・円城塔賞 最終選考対象作品】
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!芸術家に限った制度ではないと良いのに。夭折した偉人たちに想いを馳せる。
一度読んでから、しばらく咀嚼に時間がかかり、なんだかずっと心の片隅にあったので、もう一度読んで、これを書いています。
本作は、芸術家として仙人試験に合格すると、不老不死となり創作に没頭できるようになる面白い制度のある世界が舞台になっています。
不老不死特有の希死念慮もあり、とても壮大なファンタジーSFで面白かったです。
読み終わってから、芸術家だけじゃなく、科学者にもこういう制度があったら、もっとすごい発見や発明につながるのかもなぁと、『三体』のようなことを考えました。
というのもファイル共有ソフト「Winny」を開発し、いろいろと社会問題も引き起こした天才プログラマーである金子勇さん…続きを読む