ただ、その気持ちだけを。

 石の上にも三年とか、待てば海路の日和ありとか、そういう言葉で安くしめくくるのはゆめゆめ許されない。

 ある意味で、二人の人生は毎日転生(!)し続けているのだろう。いつかは輪廻の縁を乗り越えるに違いない。

 必読本作。