太陽と水と風はともかく、筋肉の掟

　エネルギー資源枯渇系未来を舞台とし、人間の筋力が社会の根幹に据えられた筋力本位制社会とでも呼べるような世界観でのお話。キワモノネタとおもいきや読み味は爽やかで、なおかつSF的な世界観やちょっとした単語・造語のチョイスが小気味よくほどほどにシャープで魅力的。
　掌編だが短編以上のスケールでの話を妄想してしまうような広がりが世界と人物あって大変楽しい。