スタイリッシュ!

 ああ、長らく忘れていた。SFとは本来、わくわくするものだ。本作を読んでやっと思い出した。

 恐るべき断絶により人生を狂わされた主人公が、アウトローに身をやつしてくすぶり続けるのがまず秀逸だ。機械や生物の描写も簡潔でわかりやすい。

 そして、最後の立ち回りは派手で一気に盛り上がった。こうでなくては。

 必読本作。