概要
たまには本を閉じて、お散歩するのも悪くない。
夜中にふと目を覚ましたシミは、目を擦りながら周りを見渡した。運転席の時計は11時を過ぎている。
「……てんちょ?」
助手席の窓を開けて身を乗り出し、外を見回してみるけれど、人影は無く……道の向こうの商店街の明かりは煌々と辺りを照しているが、その光はここまで届いていなかった。空色のトラックは夜空の色に溶け出そうとしている。
シミは助手席で膝を抱え、暗闇の中で背を丸めた。
ーーーーーーーーー
KAC2023参加作品、一話完結の連作です。
前のお話はこちらからどうぞ。
【本屋】https://kakuyomu.jp/works/16817330653861001230
【ぬいぐるみ】https://kakuyomu.jp/works/16817330653943489485
【ぐ
「……てんちょ?」
助手席の窓を開けて身を乗り出し、外を見回してみるけれど、人影は無く……道の向こうの商店街の明かりは煌々と辺りを照しているが、その光はここまで届いていなかった。空色のトラックは夜空の色に溶け出そうとしている。
シミは助手席で膝を抱え、暗闇の中で背を丸めた。
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KAC2023参加作品、一話完結の連作です。
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【本屋】https://kakuyomu.jp/works/16817330653861001230
【ぬいぐるみ】https://kakuyomu.jp/works/16817330653943489485
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