誰かの心に生き続けること。

ニンゲンにおそれられる怪物・バグベアは、人間の感情を食べることが大好きでした。
とある夜、一人の少女の元へ行くと、彼女はバグベアを全くこわがらず、神様からのプレゼントだと言って、バグベアを抱きしめました――。

人間の恐怖を求めてまちを彷徨うバグベアが、自分をこわがらない少女と出会い、親しみや愛しさという感情に触れ、困惑する様子が興味深かったです。
感情の綾というのは不思議なものだなと思いました。

感情は目に見えないものですが、『相手を思いやる気持ち』がこういうドラマを生み出すのですから、大きな力を秘めているのだなと思います。

誰かの心に生き続けることの尊さを感じました。

メルヘンチックな世界観もとても素敵でした。

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